はじまりのものがたり

最近、創世記の原初の人類のエピソードを読んだ。

ぼくは無宗教なので、聖書は物語のひとつとして楽しんでる。

大昔から書かれているこの文章だけど、今と変わったのは科学による環境だけで人間自身は全然変わってないなと思う。

聖書には人間の本質が著されてる。

 

どうやら男は土の塵から作られて、女は男の肋骨からできたらしい。

で、人類最初の男性はアダム、女性がエヴァ

これは多分知ってる人も多いよね。某漫画の影響で。

 

二人は楽園で平和に過ごしていたんだけど、狡猾な蛇がエヴァを唆して、エヴァとアダム知恵の実を食べてしまった。

この二人の罪に対し、神は罰を与える。

ぼくらが労働したり、お腹を痛めて子供を産んだりするのもこの罪のせいだとか。

今から六千年も前の過失を背負い続けるって、神さまっていうのはとても執念深いな。

そろそろ許してくれてもいいじゃんと思ってしまうのは傲慢だろうか。

 

ところでいつかAIが発達して人類が労働から解放されるかもしれないけれど、その時には神はお許しになったということになるのかな。

人が罰から解放される時代の到来?

それとも、それまでに人類は滅んでいるかもしれないな。

 

もうひとつ、有名なのがカインとアベルという兄弟のものがたり。

農夫のカインと羊飼いのアベルが神様に貢物をして、神様がアベルの貢物にしか目をくれなかったので、これに嫉妬したカインがアベルを殺してしまう。

で、神様が「アベルはどこにいったの?」って尋ねるんだけどカインは「知らないです、俺はあいつの保護者ですか?」と嘘をつく。(もちろんバレる)

神様に対する嘘のつき方が反抗期の中学生みたいで面白いなと思ってしまった。

あと貢物を選り好みした理由はなんなんだろう。

野菜よりお肉が好きだったから?神様、結構人間っぽいところがあるね。

 

ここからはじまってどんどん増える人間とその堕落を見た神様は浄化してしまおうと大洪水を謀る。

有名なノアの箱舟のエピソード。

神様はノアという敬虔な人間は救ってやろうと思って、大洪水を起こすことを伝え船を造るよう忠告する。

ノアは自分の大切な人達と地上にいるあらゆる生物の雌雄を舟にのせて、この大洪水を逃れる。

神様、結構好き嫌いはっきりしてるタイプなのかもしれないな。

 

最後にもうひとつ、バベルの塔

神様は人類にいろんな土地に住むように言ったんだけど、人類は天まで届く塔を作ってみんなそこに住めばいいと計画した。

そこで神様は人類の言葉をバラバラにすることで錯乱させ塔の建設を中止させた。

そして、人類は世界各地へ散らばってゆく。

 

ふーむ、神様が起こしたある行為によって起こる結果はわかるんだけど、理由がわからないんだよな。

「理由?そんなものないですよ、やりたいからやったんです」みたいな感じだったら、それこそ人間みたいだなと思ってしまうな。

※批判というより一個人の疑問ですのでご了承ください( ˘ω˘ )